ex:a1248
「人と一緒にものを見物しているような感じが起って来た」
以前のリビジョンの文書です
lv3-「人と一緒にものを見物しているような感じが起って来た」
Example ID | a1248 |
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Category | 直喩・シミリ (simile) |
Text
「夜警はだんだん近づいて来た。この夜警は昼は葬儀屋をやっている、なんとも云えない陰気な感じのする男である。私は彼が近づいて来るにつれて、彼がこの猫を見てどんな態度に出るか、興味を起して来た。彼はやっともうあと二間ほどのところではじめてそれに気がついたらしく、立ち留った。眺めているらしい。彼がそうやって眺めているのを見ていると、どうやら私の深夜の気持にも人と一緒にものを見物しているような感じが起って来た。ところが猫はどうしたのかちっとも動かない。」(梶井基次郎「交尾」: 62)
Context | Focus | Standard | Context |
---|---|---|---|
人と一緒にものを見物している | () | 感じ |
- 「夜警」は、語り手が上から見ていることに気づいていないが、猫の態度を見ているという点は共通しているので、「一緒に」見ているような感じがしてきたという心情を描写している。
Conceptual Mappings
Source | Relation | Target | Pattern |
---|
Figurative Constructions
Construction | 隠喩性構文 |
---|---|
Structure | ような |
Function | Source() = Target() ← Ground() |
Rhetorical Effects
最終更新: 2019/08/01 14:37 (外部編集)