ex:a1230

「闇は街道を呑み込んでしまう」

「闇は街道を呑み込んでしまう」

Page Type	Example
Example ID	a1230
Author	梶井基次郎
Piece	「闇の絵巻」
Reference	『梶井基次郎』
Pages in Reference	54

Text

「大きな闇の風景のなかでただそこだけがこんもり明るい。街道もその前では少し明るくなっている。しかし前方の闇はそのためになおいっそう暗くなり街道を呑み込んでしまう。」

Context	Focus	Standard	Context
闇は…街道を	呑み込んで	（隠して）

Rhetoric

	Category
1	隠喩・メタファー (metaphor)
2	活喩 (prosopopeia)
3	過大誇張 (auxesis)
4	風景描写 (scene-description)

Semantics

	Source	Relation	Target	Pattern
1	飲み込む	=	覆い隠す	包み隠す=飲む

Grammar

Construction
Mapping Type

　

Lexical Slots	Conceptual Domain

　

	Preceding	Morpheme	Following	Usage

Pragmatics

Category	Effect
活喩 (prosopopeia)	闇を呑み込む意志的な主体として表現する。
過大誇張 (auxesis)	闇の暗さの容赦のなさを強調する。
風景描写 (scene-description)	話者の視覚からみたわずかに残った街道の明るささえも闇の暗さが余すことなく隠してしまうことを描く。

用例一覧, 梶井基次郎, 「闇の絵巻」, 『梶井基次郎』, 隠喩・メタファー (metaphor), 活喩 (prosopopeia), 過大誇張 (auxesis), 風景描写 (scene-description), 包み隠す=飲む, 飲む（のむ）, 包み隠す（つつみかくす）, A-Tamaru, T-Komatsubara, R-Kikuchi, H-Matsuura

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)