ex:a1225
「爬虫の背のような尾根が蜿蜒(えんえん)と匍(は)っている」
「爬虫の背のような尾根が蜿蜒(えんえん)と匍(は)っている」
Page Type | Example |
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Example ID | a1225 |
Author | 梶井基次郎 |
Piece | 「闇の絵巻」 |
Reference | 『梶井基次郎』 |
Pages in Reference | 53 |
Text
「この闇の風景は単純な力強い構成を持っている。左手には溪の向こうを夜空を劃(くぎ)って爬虫の背のような尾根が蜿蜒(えんえん)と匍(は)っている。」
Context | Focus | Standard | Context |
---|---|---|---|
爬虫の背 | (尾根) | 匍っている |
Rhetoric
Semantics
- 「爬虫」という直喩と、「蜿蜒(えんえん)と匍(は)っている」という述部に一貫性がある。
Grammar
Lexical Slots | Conceptual Domain |
---|---|
A | Source |
B | Target |
Preceding | Morpheme | Following | Usage | |
---|---|---|---|---|
1 | A | の[ような] | B | の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合 |
2 | A | [の]ような | B | 様-類似-連体形 |
Pragmatics
Category | Effect |
---|---|
自然描写 (description of nature) | 尾根のいくつも山が連なり突起の連続した形状であることを描写する。 |
イメジャリー・イメージ (imagery) | 爬虫類の背のぎざぎざとした形状を想起させることで、山の形状を表現する。 |
明晰 (clarity) | 爬虫類の背のぎざぎざとした形状と比較することで、尾根のいくつも連なる山の形状を分かりやすく描写する。 |
最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)