ex:a1210

「暗黒が絶えない波動で刻々と周囲に迫って来る」

「暗黒が絶えない波動で刻々と周囲に迫って来る」

Page Type Example
Example ID a1210
Author 梶井基次郎
Piece 「闇の絵巻」
Reference 『梶井基次郎』
Pages in Reference 48

Text

闇! そのなかではわれわれは何を見ることもできない。より深い暗黒が、いつも絶えない波動で刻々と周囲に迫って来る。

Context Focus Standard Context
暗黒が 波動 () で…迫って来る

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern
1 波動 = 変化 変化=波動

  • 「波動」は隠喩以外としても解釈できる可能性がある。

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
擬物法・結晶法 (hypostatization) それ自体は動きを持たないはずの闇が、空間的なうねりを伴って力強く着実に近づいてくる様子が、波のイメージによって力動的に表現されている。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)