ex:a1121

「私は親父の同じ道を跡を追っている」

「私は親父の同じ道を跡を追っている」

Page Type Example
Example ID a1121
Author 坂口安吾
Piece 「石の思い」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 77

Text

そして私はまたしても親父の同じを跡を追っている私を見出して、非常に不愉快な思いがしたものであった。

Context Focus Standard Context
親父の (人生の成り行き)

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern
1 = 成り行き 過程=道

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
擬物法・結晶法 (hypostatization) モメゴトの和解の仲介に関して、「父親と同じ成り行きに向かう」ことを「父親が通った道を辿る」こととして具体化している。
曖昧語法・曖昧性 (amphibology) モメゴトの和解の仲介に関して、「父親と同じ成り行きに向かう」ことを「父親が通った道を辿る」こととして描いている。この「道」は「父親が辿った人生」とも重なる。
擬物法・結晶法 (hypostatization) 父親に似た部分があると自覚する「私」が、新たに似た部分を得つつあることを自覚する様子が、「また」その道に戻りつつある自身の発見として描かれている。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)