ex:a1100
「ドン・キホーテ先生のごとく、頭から足の先まで Ridicule に終ってしまう」
「ドン・キホーテ先生のごとく、頭から足の先まで Ridicule に終ってしまう」
| Page Type | Example |
|---|---|
| Example ID | a1100 |
| Author | 坂口安吾 |
| Piece | 「FARCEに就て」 |
| Reference | 『坂口安吾』 |
| Pages in Reference | 58 |
Text
「哀れ、その姿は、ラ・マンチャのドン・キホーテ先生のごとく、頭から足の先まで Ridicule に終ってしまうとは言うものの。それはファルスの罪ではなく人間様の罪であろう、と、ファルスは決して責任を持たない。」
| Context | Focus | Standard | Context |
|---|---|---|---|
| ラ・マンチャのドン・キホーテ先生 | (ファルス) |
- ファルス (farce) は笑劇と訳される、喜劇の一形態。
Rhetoric
Semantics
- 「ドン・キホーテ」として擬人的に喩えられているのに加え、「その姿」「と…責任を持たない」でも、「ファルス」が擬人化されている。
Grammar
| Lexical Slots | Conceptual Domain |
|---|---|
| A | Target |
| B | Source |
| C | Target |
| Preceding | Morpheme | Following | Usage | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | A | は | C | は-既出のものに関する判断の主題 |
| 2 | B | の[ごとく] | C | の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合 |
| 3 | B | [の]ごとく | C | ごとし-類似-連用形 |
Pragmatics
| Category | Effect |
|---|---|
| 明晰 (clarity) | 当該文脈で説明しているファルスというものが、どういうものであるかを読者に理解しやすくする。 |
| 挙例法・例証・範例 (example) | ファルスの典型例であるドン・キホーテを引き合いに出して、ファルスの特性を説明する。 |
| 擬人法 (personification) | ファルスに「姿」があるかのように表現し、かつ「ドン・キホーテ」で喩えることにより、人であるかのように捉えている。 |
最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)
