ex:a1083
「最低のスペシアリテまでは読者の方で上って来なければならぬ」
「最低のスペシアリテまでは読者の方で上って来なければならぬ」
| Page Type | Example |
|---|---|
| Example ID | a1083 |
| Author | 坂口安吾 |
| Piece | 「FARCEに就て」 |
| Reference | 『坂口安吾』 |
| Pages in Reference | 53 |
Text
「どのように大衆化し、分り易いものとするにも、文学そのものの本質に附随するスペシアリテ以下にまで大衆化することは出来ない。その最低のスペシアリテまでは、読者の方で上って来なければならぬものだ。」
| Context | Focus | Standard | Context |
|---|---|---|---|
| 最低のスペシアリテまでは | 上って | (到達して) |
Rhetoric
Semantics
Grammar
| Construction | |
|---|---|
| Mapping Type |
| Lexical Slots | Conceptual Domain |
|---|
| Preceding | Morpheme | Following | Usage |
|---|
Pragmatics
| Category | Effect |
|---|---|
| カテゴリー転換 (-) | 文学の理解に関する読者の序列を階層として提示する表現。 |
| アナロジー・類推 (analogy) | 文学の理解に関する読者の序列を階層として提示する表現。「最低のスペシアリテ」のない読者はそれよりも「低い」層として位置づけられ、それゆえに「最低のスペシアリテ」への遷移が上方への移動として表現される。 |
最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)
