ex:a1081
「さながら雲を掴むようにしか『言葉の純粋さ』について説明を施し得ない」
「さながら雲を掴むようにしか『言葉の純粋さ』について説明を施し得ない」
| Page Type | Example |
|---|---|
| Example ID | a1081 |
| Author | 坂口安吾 |
| Piece | 「FARCEに就て」 |
| Reference | 『坂口安吾』 |
| Pages in Reference | 52 |
Text
「 余りにも漠然と、さながら雲を掴むようにしか、『言葉の純粋さ』について説明を施し得ないのは、我ながら面目次第もないところとひそかに赤面することであるが、(…)」
| Context | Focus | Standard | Context |
|---|---|---|---|
| 雲を掴む | (説明を施す) |
Rhetoric
Semantics
Grammar
| Construction | さながらAようにしかB得ない |
|---|---|
| Mapping Type | 概念メタファー |
| Lexical Slots | Conceptual Domain |
|---|---|
| A | Source |
| B | Target |
| Preceding | Morpheme | Following | Usage | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | さながら | ように | ちょうど(ちょうど) | |
| 2 | A | ように[しか] | B | 様-類似-連用形 |
| 3 | A | [ように]しか | B | しか-否定(主格以外) |
| 4 | B | 得[ない] | =-うる・える(うる・える) | |
| 5 | B | [得]ない | ない-打消-連体形 |
Pragmatics
| Category | Effect |
|---|---|
| イメジャリー・イメージ (imagery) | 雲という実体を欠きつかみどころのない事象のイメージによって、漠然としたものであることを表現する。 |
| アナロジー・類推 (analogy) | 雲をつかむことができないことを引き合いに出して、意味を明確につかむことができないことを類比的に述べる。 |
最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)
