「ミステリーの靄の裡（うち）に私を投げ込んでしまっている」

「海の上で知り合いになった夢のような女、大雨の晩の幌の中、夜の都会の秘密、盲目、沈黙———すべての物が一つになって、渾然たるミステリーの靄（もや）の裡（うち）に私を投げ込んでしまっている。」

Context	Focus	Standard	Context
	靄	ミステリー

	Category
1	直喩・シミリ (simile)
2	イメジャリー・イメージ (imagery)

	Source	Relation	Target	Pattern
1	もや	=	ミステリー	不思議=もや

Construction	AのBのC
Mapping Type	概念メタファー

	Preceding	Morpheme	Following	Usage
1	A	の	B	の-同格（同じ内容）
2	B	の	C	の-場所・位置

Category	Effect
イメジャリー・イメージ (imagery)	靄に自身が包まれているイメージを提示する。それにより、靄の実体を欠いたつかみどころのなさから、自身の周辺で起きている不思議な出来事の意味をつかみかねていることを表現する。