ex:a0999

「それは諺に云ふ群盲の象を撫でるやうなもの」

「それは諺に云ふ群盲の象を撫でるやうなもの」

Page Type Example
Example ID a0999
Author 芥川龍之介
Piece 「地獄変」
Reference 『芥川龍之介』
Pages in Reference 84

Text

そこを色々とあげつらつて大殿様の御性行を始皇帝や煬帝に比べるものもございますが、それは諺に云ふ群盲の象を撫でるやうなものでもございませうか。

Context Focus Standard Context
群盲の象を撫でる 大殿様の御性行を始皇帝や煬帝に比べる

  • 諺を引き合いに出すことによって、類推させる。

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern
1 殿様 = 象=王侯

Grammar

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Target
B Elaboration
C Source

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A C は-既出のものに関する判断の主題
2 B に[いう] C に-抽象的な場所
3 B [に]いう C 言う(いう)
4 C の[ようなもの] の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
5 C [の]ような[もの] 様-類似-連体形
6 C [のような]もの 対象(たいしょう)

  • 「諺に云ふ」はSourceの出典を表す表現で、ここではElaborationとする。

Pragmatics
最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)