ex:a0977

「あの地面は、一度も蹈(ふ)んだ覚えはなかった」

「あの地面は、一度も蹈(ふ)んだ覚えはなかった」

Page Type Example
Example ID a0977
Author 谷崎潤一郎
Piece 「秘密」
Reference 『谷崎潤一郎』
Pages in Reference 27

Text

二長町の市村座へ行くのには、いつも電車通りからそばやの角を右へ曲ったが、あの芝居の前を真っ直ぐに柳盛座の方へ出る二三町ばかりの地面は、一度も蹈(ふ)んだ覚えはなかった。

Context Focus Standard Context
地面は… 蹈(ふ)んだ (歩いた)

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern
1 踏む > 歩く 踏む>歩く

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
異化 (alienation) 「歩く」というよりも「地面を踏む」というほうが、大袈裟な表現に感じられ、特別な事態という印象を与える。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)