ex:a0957

「脚はワナワナと顫(ふる)え」

「脚はワナワナと顫(ふる)え」

Page Type Example
Example ID a0957
Author 中島敦
Piece 「名人伝」
Reference 『中島敦』
Pages in Reference 17

Text

老人と入代りに紀昌がその石を履んだ時、石は微かにグラリと揺らいだ。強いて気を励まして矢をつがえようとすると、ちょうど崖の端から小石が一つ転がり落ちた。その行方を目で追うた時、覚えず紀昌は石上に伏した。脚はワナワナと顫(ふる)え、汗は流れて踵にまで至った。

Context Focus Standard Context
脚はワナワナと顫え (怯え)

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern
1 震える > 恐れる 震える>恐れる

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
迫真法・活写法・現前化 (hypotyposis) 身体動作の表現を用いることで、心情を目に見えるように表現する。
前景化 (foregrounding) 脚のふるえを提示することで、それを引き起こすほど恐怖の程度が高いことを表現する。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)