ex:a0953
「肩や胸が自分のものかどうかもわからなくなりました」
「肩や胸が自分のものかどうかもわからなくなりました」
Page Type | Example |
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Example ID | a0953 |
Author | 宮沢賢治 |
Piece | 「双子の星」 |
Reference | 『新編銀河鉄道の夜』 |
Pages in Reference | 16 |
Text
「もう童子たちは余り重い上に蠍の手がひどく食い込んで痛いので、肩や胸が自分のものかどうかもわからなくなりました。」
Context | Focus | Standard | Context |
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肩や胸が | 自分のものかどうかもわからなくなり | (体の感覚がなくなり) |
Rhetoric
Semantics
Grammar
Construction | |
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Mapping Type |
Lexical Slots | Conceptual Domain |
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Preceding | Morpheme | Following | Usage |
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Pragmatics
Category | Effect |
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過大誇張 (auxesis) | 感覚が喪失してしまったとすることで、重い蠍に肩を貸すことによる肩へと過度に負担がかかっていることを表現する。 |
明晰 (clarity) | 実際には童子たち地震の身体の一部であり続けているはずの肩や胸が、強い痛みによって感覚が失われ、自分の思い通りには動かせない別の物体であるかのように感じられたということが明確化されている。 |
最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)