ex:a0936

「『静御前』と云う一人の上﨟の幻影の中に崇敬と思慕の情とを寄せている」

以前のリビジョンの文書です


lv3-「主人の頭にあるものは、あの静とは限らない」

Example ID a0936
Category 提喩・シネクドキ (synecdoche)
Text

「主人の頭にあるものは、鶴ヶ岡の社頭において、頼朝の面前で舞を舞ったあのとは限らない。それはこの家の遠い先祖が生きていた昔、———なつかしい古代を象徴する、ある高貴の女性である。『静御前』と云う一人の上﨟の幻影の中に、『祖先』に対し、『主君』に対し、『古え』に対する崇敬と思慕の情とを寄せているのである。」(谷崎潤一郎「吉野葛」: 241)

Context Focus Standard Context
あの (ある高貴の女性)
Conceptual Mapping
Source Relation Target Pattern
静御前 > 特定人物>不特定人物
Figurative Marker
Marker Elements
Rhetorical Effect
最終更新: 2019/08/01 14:35 (外部編集)