ex:a0918

「眼を瞋らして跳び込んで来た青年」

「眼を瞋らして跳び込んで来た青年」

Page Type Example
Example ID a0918
Author 中島敦
Piece 「弟子」
Reference 『中島敦』
Pages in Reference 36

Text

けたたましい動物の叫びと共に眼を瞋らして跳び込んで来た青年と、圜冠句履(えんかんこうり)緩く玦(けつ)を帯びて几(き)に凭(よ)った温顔の孔子との間に、問答が始まる。

Context Focus Standard Context
眼を瞋らして跳び込んで来た 青年 (子路)

  • 「圜冠句履」は、儒者の履物の意。
  • 作品冒頭に「(魯)ろの卞べんの游侠(ゆうきょう)の徒、仲由(ちゅうゆう)、字(あざな)は子路という者が、近頃賢者の噂も高い学匠・陬人(すうひと)孔丘(こうきゅう)を辱(はずか)しめてくれようものと思い立った。」とある。テキストはそれに続く箇所。

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern
1 青年 > 青年>彼

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
対照法・対照 (antithesis) 老成した孔子と血気盛んな青年とが対比的に表現されている。
人物描写 (description of a character) 子路は、老成した孔子とは異なり、血気盛んな青年であることが示されている。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)