「夢の中でしばしば出逢うことのある世界のごとく思われた」

「現在眼の前にこんな川や渡し場が見えて、その先に広い地面が果てしもなく続いている謎のような光景を見ると、何となく京都や大阪よりももっと東京をかけ離れた、夢の中でしばしば出逢うことのある世界のごとく思われた。」

Context	Focus	Standard	Context
	夢の中でしばしば出逢うことのある世界	謎のような光景

	Category
1	直喩・シミリ (simile)
2	心理描写 (psychological-description)
3	イメジャリー・イメージ (imagery)

	Source	Relation	Target	Pattern
1	夢	=	光景	景=夢うつつ

Construction	Aと、Bのごとく思われた
Mapping Type	概念メタファー

Lexical Slots	Conceptual Domain
A	Target
B	Source

	Preceding	Morpheme	Usage
1	A	と	と-きっかけ
2	B	の［ごとく思われた］	の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
3	B	［の］ごとく［思われた］	ごとし-類似-連用形
4	B	［のごとく］思わ［れた］	思う（おもう）
5	B	［のごとく思わ］れ［た］	れる-自然-連用形
6	B	［のごとく思われ］た	た-過去-終止形

Category	Effect
心理描写 (psychological-description)	非現実の代表的事象である夢になぞらえることで、現在見ている情景が現実のものとは思えないという主観的認識を描いている。
イメジャリー・イメージ (imagery)	夢が引き合いに出されることで、現在見ている情景につかみどころのないぼんやりとした印象が与えられる。