ex:a0864
「瀬の早い渓川のところどころに、澱んだ淵が出来るように、下町の雑沓に挟まりながら閑静な一郭（いっかく）が、なければなるまい」
以前のリビジョンの文書です
「瀬の早い渓川のところどころに、澱んだ淵が出来る」
| Example ID | a0864 |
|---|---|
| Category | 直喩・シミリ (simile) |
Text
「ちょうど瀬の早い渓川（たにがわ）のところどころに、澱（よど）んだ淵（ふち）が出来るように、下町の雑沓（ざっとう）する巷（ちまた）と巷の間に挟まりながら、極めて特殊の場合か、特殊の人でもなければめったに通行しないような閑静な一郭（いっかく）が、なければなるまいと思っていた。」（谷崎潤一郎「秘密」: 25）
| Context | Focus | Standard | Context |
|---|---|---|---|
| 瀬の早い渓川のところどころに、澱んだ淵が出来る | （下町の雑沓する巷と巷の間に挟まりながら、極めて特殊の人でなければめったに通行しないような閑静な一郭がある） |
Conceptual Mapping
| Source | Relation | Target | Pattern |
|---|---|---|---|
| 瀬の早い渓川のところどころに、澱んだ淵が出来る | = | 下町の雑沓する巷と巷の間に挟まりながら、極めて特殊の人でなければめったに通行しないような閑静な一郭がある | 下町=谷川、雑踏=川の流れ、静けさ＝淵 |
Figurative Marker
| Marker | Elements |
|---|---|
| ちょうど…ように | ちょうど…ように |
Rhetorical Effect
最終更新: 2019/08/01 14:35 (外部編集)