ex:a0756
「山中に入って来た他国者をいじめでもするように襲った」
以前のリビジョンの文書です
「いじめでもする」
Example ID | a0756 |
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Category | 直喩・シミリ (simile) |
Text
「渓の上手の方を見あげると、薄白い雲がずんずんと押して来て、瞬く間に峯巒(ほうらん)を蝕み、巌を蝕み、松を蝕み、忽ちもう対岸の高い巌壁をも絵心に蝕んで、好い景色を見せてくれるのは好かったが、その雲が今開いてさしかざした蝙蝠傘(こうもり)の上にまで蔽いかぶさったかと思うほど低く這下って来ると、堪らない、ザアッという本降りになって、林木(りんぼく)も声を合せて、何の事はないこの山中に入って来た他国者をいじめでもするように襲った。」(幸田露伴「観画談」: 107)
Context | Focus | Standard | Context |
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いじめでもする | (襲った) | 林木も声を合わせて |
Conceptual Mappings
Source | Relation | Target | Pattern |
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いじめでもする | = | 襲った | 大勢で一人をいじめる |
Figurative Constructions
Construction | 隠喩性構文 |
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Structure | ように |
Function | Source() = Target() ← Ground() |
Rhetorical Effects
最終更新: 2019/08/01 14:35 (外部編集)