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「白雲(はくうん)の風に漂うが如くに、ぶらりぶらりとした身」
「白雲(はくうん)の風に漂うが如くに、ぶらりぶらりとした身」
Text
「野州上州(やしゅうじょうしゅう)の山地や温泉地に一日二日あるいは三日五日と、それこそ白雲(はくうん)の風に漂い、秋葉(しゅうよう)の空に飄(ひるがえ)るが如くに、ぶらりぶらりとした身の中に、もだもだする心を抱きながら、毛繻子(けじゅす)の大洋傘(おおこうもり)に色の褪せた制服、丈夫一点張りのボックスの靴という扮装で、五里七里歩く日もあれば、また汽車で十里二十里歩く日もある、取止めのない漫遊の旅を続けた。」
| Context | Focus | Standard | Context |
|---|---|---|---|
| 白雲(はくうん)の風に漂い | 晩成先生 | ぶらりぶらりとした |
Rhetoric
Semantics
Grammar
| Lexical Slots | Conceptual Domain |
|---|---|
| A | Source |
| B | Target |
| Preceding | Morpheme | Following | Usage | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | A | が[ごとくに] | B | が-格助詞「の」に同じ |
| 2 | A | [が]ごとく[に] | B | ごとし-類似-連用形 |
| 3 | A | [がごとく]に | B | だ-断定・指定-連用形 |
Pragmatics
| Category | Effect |
|---|---|
| 人物描写 (description of a character) | 雲が風に吹かれていき目的地のない移動をしている様子によって、旅人が目的もなく逍遥していることを示す。 |
最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)
