ex:a0636
「トットットッと走り着いて」
「トットットッと走り着いて」
Text
「晩成先生もさすがに慌て心になって少し駆け出したが、幸い取付きの農家は直に間近だったから、トットットッと走り着いて、農家の常の土間へ飛び込むと、傘が触って入口の檐(のき)に竿(さお)を横たえて懸け吊してあった玉蜀黍(とうもろこし)の一把(いちわ)をバタリと落した途端に、土間の隅の臼のあたりにかがんでいたらしい白い庭鳥が二、三羽キャキャッと驚いた声を出して走り出した。」
| Context | Focus | Standard | Context |
|---|---|---|---|
| トットットッと | () | 走り着いて |
Rhetoric
| Category | |
|---|---|
| 1 | オノマトペ (ideophone) |
| 2 | 声喩・オノマトペ (onomatoeia) |
| 3 | 音象徴 (sound symbolism) |
| 4 | 類像性・イコン性 (iconicity) |
| 5 | 迫真法・活写法・現前化 (hypotyposis) |
Semantics
Grammar
| Construction | |
|---|---|
| Mapping Type |
| Lexical Slots | Conceptual Domain |
|---|
| Preceding | Morpheme | Following | Usage |
|---|
Pragmatics
| Category | Effect |
|---|---|
| 声喩・オノマトペ (onomatoeia) | 走っていたわりには、スピードが遅く、あまり必死に走ってはいない様子が想像される。 |
| 音象徴 (sound symbolism) | 促音により、軽快に走る様子が想起される。 |
| 類像性・イコン性 (iconicity) | 「トッ」というまとまりの繰り返しから、走った距離の長さが示唆される。 |
| 迫真法・活写法・現前化 (hypotyposis) | オノマトペの使用によって、目の前の出来事を見たままに描写しているような印象を与える。 |
最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)
