ex:a0549

「肩の骨の砕けそうなのをじっとこらえて」

「肩の骨の砕けそうなのをじっとこらえて」

Page Type Example
Example ID a0549
Author 宮沢賢治
Piece 「双子の星」
Reference 『新編銀河鉄道の夜』
Pages in Reference 16

Text

『ええ。も少しです。傷は痛みますか。』とチュンセ童子が肩の骨の砕けそうなのをじっとこらえて申しました。

Context Focus Standard Context
肩の骨の 砕けそう (肩に激痛が走る) なのをこらえて

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern
1 砕ける > 痛い 砕ける>痛い

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
過大誇張 (auxesis) 重い蠍を抱え続けたことによる肩の痛みが、単なる表面的なものではなく、骨にまで大きな影響を与えていると感じられるほど極度に強いことが際立たせられている。
人物描写 (description of a character) 肩の骨が砕けるという重さによって生じる極端な事態を提示することで、チュンセ童子の肩に多大な負担がかかっていることを表現する。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)