ex:a0544

「あの少年の姿は一天の火焔の中に立ちきはまつた」

以前のリビジョンの文書です


lv5-「あの少年の姿は一天の火焔の中に立ちきはまつた」

Example ID a0544
Category 換喩・メトニミー (metonymy)
Text

「その時居合はせた奉教人衆の話を伝へ聞けば、時しも凩にゆらぐ日輪が、うなだれて歩む『ろおれんぞ』の頭のかなた、長崎の西の空に沈まうず景色であつたに由つて、あの少年のやさしい姿は、とんと一天の火焔の中に、立ちきはまつたやうに見えたと申す。」(芥川龍之介「奉教人の死」: 196)

Context Focus Standard Context
あの少年のやさしい姿は…一天の 火焔 (太陽) の中に、 立ちきはまつたやうに見えた
Conceptual Mappings
Source Relation Target Pattern
火炎 > 太陽 炎>日月
Figurative Construction
Construction
Mapping Schema
Functional Type
Rhetorical Effects
  • ダブル・ミーニング 「ろおれんぞ」は火災によって亡くなったので、太陽と炎のイメージを重ね合わせて、「ろおれんぞ」が昇天したことを表現する。
最終更新: 2019/09/10 18:07