ex:a0493

「無二の親友であった『派手な贅沢なそうして平凡な東京』と云う奴」

「無二の親友であった『派手な贅沢なそうして平凡な東京』と云う奴」

Page Type Example
Example ID a0493
Author 谷崎潤一郎
Piece 「秘密」
Reference 『谷崎潤一郎』
Pages in Reference 28

Text

今迄自分の無二の親友であった『派手な贅沢なそうして平凡な東京』と云う奴を置いてき堀にして、静かにその騒擾(そうじょう)を傍観しながら、こっそり身を隠していられるのが、愉快でならなかった。

Context Focus Standard Context
無二の親友 (東京) であった

  • 「無二の親友であった」という修飾部が「東京」ではなく「…という奴」にかかると考えることもできる。

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern
1 親友 = 東京 江戸=友

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
擬人法 (personification) 語り手が東京という街に対して、気心の知れた親しい友人と同じように、強い愛着と思い入れを持っていることが表されている。
含意法 (implication) 人にいろいろな面があるように、東京にも様々な側面があることも示唆される。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)