ex:a0474
「寒さにいじめつけられて赤くふやけている指」
「寒さにいじめつけられて赤くふやけている指」
Page Type | Example |
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Example ID | a0474 |
Author | 谷崎潤一郎 |
Piece | 「吉野葛」 |
Reference | 『谷崎潤一郎』 |
Pages in Reference | 273 |
Text
「が、寒さにいじめつけられて赤くふやけている傷々しいその指にも、日増しに伸びる歳頃の発育の力を抑えきれないものがあって、一種いじらしい美しさが感じられた。」
Context | Focus | Standard | Context |
---|---|---|---|
寒さに | いじめつけられて | (荒れてしまった) |
Rhetoric
Semantics
Grammar
Construction | |
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Mapping Type |
Lexical Slots | Conceptual Domain |
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Preceding | Morpheme | Following | Usage |
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Pragmatics
Category | Effect |
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擬人法 (personification) | 寒さによって指が傷つき荒れてしまったという変化が、あたかも寒さが意地悪な人のように悪意をもって指を痛めつけたかのように擬人化して表現されている。 |
心理描写 (psychological-description) | 指を痛める原因となった寒さに対する恨めしさが感じられる。 |
最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)