ex:a0377

「薄白い雲が瞬く間に峯巒(ほうらん)を蝕み、巌を蝕み、松を蝕み」

以前のリビジョンの文書です


「蝕み」

Example ID a0377
Category 隠喩・メタファー (metaphor)
Text

「渓の上手の方を見あげると、薄白い雲がずんずんと押して来て、瞬く間に峯巒(ほうらん)を蝕み、巌を蝕み、松を蝕み、忽ちもう対岸の高い巌壁をも絵心に蝕んで、好い景色を見せてくれるのは好かったが、その雲が今開いてさしかざした蝙蝠傘(こうもり)の上にまで蔽いかぶさったかと思うほど低く這下って来ると、堪らない、ザアッという本降りになって、林木(りんぼく)も声を合せて、何の事はないこの山中に入って来た他国者をいじめでもするように襲った。」(幸田露伴「観画談」: 107)

Context Focus Standard Context
蝕み (覆い被さり) 雲が峯巒・巌・松・岩壁を
  • 擬人化と言うよりanimateなものにする作用?
Conceptual Mappings
Source Relation Target Pattern
蝕み = 覆い被さり 行為
Figurative Constructions
Construction
Structure
Function
Rhetorical Effects
最終更新: 2019/08/01 14:33 (外部編集)