ex:a0373
「云わば恋の創痕(きずあと)の痂(かさぶた)が時節到来して脱(と)れたのだ」
以前のリビジョンの文書です
lv4-「云わば恋の創痕(きずあと)の痂(かさぶた)が時節到来して脱(と)れたのだ」
Example ID | a0373 |
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Category | 直喩・シミリ (simile) |
Text
「ただ一人遺っていた太郎坊は二人の間の秘密をも悉(くわ)しく知っていたが、それも今亡(むな)しくなってしまった。水を指さしてむかしの氷の形を語ったり、空を望んで花の香の行衛を説いたところで、役にも立たぬ詮議というものだ。昔時を繰返して新しく言葉を費したって何になろうか、ハハハハ、笑ってしまうに越したことは無い。云わば恋の創痕(きずあと)の痂(かさぶた)が時節到来して脱(と)れたのだ。」(幸田露伴「太郎坊」: 25-26)
Context | Focus | Standard | Context |
---|---|---|---|
恋の創痕の痂が | 脱れた | (なくなった) |
- 感情は身体に喩えられており、傷がつき、かさぶたができる様を心の苦しみが癒える様に喩えている。
Conceptual Mappings
Source | Relation | Target | Pattern |
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取れる | = | 消える | 傷がつき、かさぶたができる |
Figurative Construction
Rhetorical Effects
最終更新: 2019/09/02 14:28