ex:a0373

「云わば恋の創痕(きずあと)の痂(かさぶた)が時節到来して脱(と)れたのだ」

以前のリビジョンの文書です


lv1-「云わば恋の創痕(きずあと)の痂(かさぶた)が時節到来して脱(と)れたのだ」

Example ID a0373
Category 直喩・シミリ (simile)
Text

「ただ一人遺っていた太郎坊は二人の間の秘密をも悉(くわ)しく知っていたが、それも今亡(むな)しくなってしまった。水を指さしてむかしの氷の形を語ったり、空を望んで花の香の行衛を説いたところで、役にも立たぬ詮議というものだ。昔時を繰返して新しく言葉を費したって何になろうか、ハハハハ、笑ってしまうに越したことは無い。云わば恋の創痕(きずあと)の痂(かさぶた)が時節到来して脱(と)れたのだ。」(幸田露伴「太郎坊」: 25-26)

Context Focus Standard Context
恋の創痕の痂が 脱れた (なくなった)
Conceptual Mappings
Figurative Constructions
Construction
Structure いわばa
Function
Rhetorical Effects
最終更新: 2019/08/01 14:33 (外部編集)