ex:a0372
「云わば恋の創痕(きずあと)の痂(かさぶた)が時節到来して脱(と)れたのだ」
以前のリビジョンの文書です
「創痕の痂」
Example ID | a0372 |
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Category | 隠喩・メタファー (metaphor) |
Text
「ただ一人遺っていた太郎坊は二人の間の秘密をも悉(くわ)しく知っていたが、それも今亡(むな)しくなってしまった。水を指さしてむかしの氷の形を語ったり、空を望んで花の香の行衛を説いたところで、役にも立たぬ詮議というものだ。昔時を繰返して新しく言葉を費したって何になろうか、ハハハハ、笑ってしまうに越したことは無い。云わば恋の創痕(きずあと)の痂(かさぶた)が時節到来して脱(と)れたのだ。」(幸田露伴「太郎坊」: 25-26)
Context | Focus | Standard | Context |
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創痕の痂 | (苦しんだ感情のなごり) | 恋の |
Conceptual Mapping
Source | Relation | Target | Pattern |
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創痕の痂 | = | 苦しんだ感情のなごり | 傷がつき、かさぶたができる |
Rhetorical Effect
Figurative Marker
Marker | Elements |
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最終更新: 2019/08/01 14:33 (外部編集)