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「路傍の人に過ぎない」
「路傍の人に過ぎない」
Text
「人間は、時として、充されるか充されないか、わからない欲望の為に、一生を捧げてしまふ。その愚を哂ふ者は、畢竟、人生に対する路傍の人に過ぎない。」
| Context | Focus | Standard | Context |
|---|---|---|---|
| 人生に対する | 路傍 | (無関係) | の人に過ぎない |
- 「人生」は「芋粥(いもがゆ)と云ふ物に、異常な執着を持つてゐる」主人公の人生のこと。
Rhetoric
Semantics
Grammar
| Construction | |
|---|---|
| Mapping Type |
| Lexical Slots | Conceptual Domain |
|---|
| Preceding | Morpheme | Following | Usage |
|---|
Pragmatics
| Category | Effect |
|---|---|
| カテゴリー転換 (-) | つねに自分の内にしかない人生の経験が、観察可能な他者の経験のように分離しているように感じられる。 |
| アナロジー・類推 (analogy) | よく分からない欲望に身を亡ぼす人がいるという前文を受けて、それを嘲笑するものは人生を十全に生きていないという宣言をしている。 |
| 定義 (definition) | 「その愚を哂ふ者」を比喩的に定義した形の表現となっている。 |
最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)
