ex:a0295
「西村さんのお母さんが、青白い糸のような身体に」
「西村さんのお母さんが、青白い糸のような身体に」
| Page Type | Example |
|---|---|
| Example ID | a0295 |
| Author | 夢野久作 |
| Piece | 「いなか、の、じけん」 |
| Reference | 『夢野久作全集第1』 |
| Pages in Reference | 70 |
Text
「西村さんのお母さんが、白い湯もじ一貫のまま、ヒョロヒョロと出て来た姿を見ると、みんな震え上がってしまった。青白い糸のような身体に、髪毛をバラバラとふり乱して、眼の玉を真白に剥き出して、」
| Context | Focus | Standard | Context |
|---|---|---|---|
| 青白い糸 | 身体 |
Rhetoric
Semantics
Grammar
| Lexical Slots | Conceptual Domain |
|---|---|
| A | Source |
| B | Target |
| Preceding | Morpheme | Following | Usage | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | A | の[ような] | B | の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合 |
| 2 | A | [の]ような | B | 様-類似-連体形 |
Pragmatics
| Category | Effect |
|---|---|
| 明晰 (clarity) | 糸の細さを引き合いに出すことで、「西村のお母さん」の痩せ細った姿を具体的に想起させる。 |
| 人物描写 (description of a character) | 糸の細さと「青白い」という不吉さを喚起する色を引き合いに出すことで、「西村のお母さん」の尋常でない様子を印象的に描いている。 |
| 誇張法 (hyperbole) | 糸という極めて細い事物を持ち出すことで、「西村のお母さん」が人が痩せる限度を超えて糸ほどの尋常でない細さに達しているという印象を与える。 |
最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)
