ex:a0276

「坊主がもとの木阿弥の托鉢姿に帰って」

「坊主がもとの木阿弥の托鉢姿に帰って」

Page Type Example
Example ID a0276
Author 夢野久作
Piece 「いなか、の、じけん」
Reference 『夢野久作全集第1』
Pages in Reference 59

Text

そうして坊主がもとの木阿弥の托鉢姿に帰って、松原から出て行くと、女房は女房で、坊主と別々にペコペコ三味線を抱えて都の方へ出かける。

Context Focus Standard Context
もとの木阿弥 (元の) の托鉢姿

  • 「それで元の木阿弥になってしまった」というような言い方は慣習化しているが、「元の」という意味で使うことは稀。

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
兼用法・異義兼用 (syllepsis) 「もとの木阿弥」は慣用的な表現であるが、「木阿弥」が僧をイメージするような名前であると考えると、文字通りの意味も同時に感じられる。
イディオム・慣用表現 (idiom) 「もとの木阿弥」という慣用表現に根ざした修辞表現となっている。
人物描写 (description of a character) 「坊主」の姿が木阿弥を参照して描かれている。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)