ex:a0260
「若い男はタタキつけるように云った」
「若い男はタタキつけるように云った」
| Page Type | Example |
|---|---|
| Example ID | a0260 |
| Author | 夢野久作 |
| Piece | 「いなか、の、じけん」 |
| Reference | 『夢野久作全集第1』 |
| Pages in Reference | 52 |
Text
「『フ——ム。ハートとポテトーとはどう違うかナ』『ハートは心臓で、ポテトーは芋です』と若い男はタタキつけるように云ったが、硝子戸の外でゲラゲラ笑い出した顔をチラリと見まわすと、又グッタリとうなだれた。」
| Context | Focus | Standard | Context |
|---|---|---|---|
| タタキつける | 云った |
Rhetoric
Semantics
Grammar
| Lexical Slots | Conceptual Domain |
|---|---|
| A | Elaboration |
| B | Source |
| C | Target |
| Preceding | Morpheme | Following | Usage | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | A | は | C | は-既出のものに関する判断の主題 |
| 2 | B | ように | C | 様-類似-連用形 |
Pragmatics
| Category | Effect |
|---|---|
| イメジャリー・イメージ (imagery) | からかわれたことに苛立った主体の発話について、苛立ちから来る勢いの強さを「タタキつける」という動詞句を用いて具体物を投げつける威力の強さを想起させる。 |
| 擬物法・結晶法 (hypostatization) | 若い男のことばが、「叩きつける」ことができる具体物と同等の物理的な形や重みをもっているかのような印象を与える。 |
最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)
