ex:a0256

「歌の節が一々変テコに脱線して」

「歌の節が一々変テコに脱線して」

Page Type Example
Example ID a0256
Author 夢野久作
Piece 「いなか、の、じけん」
Reference 『夢野久作全集第1』
Pages in Reference 50

Text

最前女を馬力に乗せて引いて行った青年が、途中でスットントン節をくり返しくり返し唄った。それは娘に初耳であったので、先方で弾かせられては大変と思って、一生懸命に耳を澄ましたが、あいにくその青年が調子外れ(音痴)だったので、歌の節が一々変テコに脱線して、本当の事がよくわからない。

Context Focus Standard Context
歌の節が 脱線して (はずれて)

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern
1 線路 = 節=線路

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
アナロジー・類推 (analogy) スットントン節の本来の音程と青年が歌った音程との関係が、線路と列車の関係になぞらえて分かりやすく表現されている。
明晰 (clarity) 青年が歌うスットントン節がいかに「変テコ」であったのかが、線路と列車の関係になぞらえることで分かりやすく表現されている。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)