ex:a0206
「樗蒲一(ちょぼいち)はない」
「樗蒲一(ちょぼいち)はない」
Page Type | Example |
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Example ID | a0206 |
Author | 夏目漱石 |
Piece | 「坊っちゃん」 |
Reference | 『夏目漱石』 |
Pages in Reference | 164 |
Text
「こんな卑劣(ひれつ)な根性は封建時代から、養成したこの土地の習慣なんだから、いくら云って聞かしたって、教えてやったって、到底(とうてい)直りっこない。こんな土地に一年も居ると、潔白なおれも、この真似(まね)をしなければならなく、なるかも知れない。向(むこ)うでうまく言い抜(ぬ)けられるような手段で、おれの顔を汚(よご)すのを抛(ほう)っておく、樗蒲一(ちょぼいち)はない。」
Context | Focus | Standard | Context |
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樗蒲一 | (騙されるような間抜け) |
Rhetoric
Semantics
Grammar
Construction | |
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Mapping Type |
Lexical Slots | Conceptual Domain |
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Preceding | Morpheme | Following | Usage |
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Pragmatics
Category | Effect |
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心理描写 (psychological-description) | 土地の習慣に従わず面子を失ってしまうのは全くつまらない失敗でしかない、という評価が示されている。この評価に立脚して、不本意ながらも土地の習慣に従うことを正当化している。読み手が樗蒲を想起できることを前提とした表現。 |
最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)