ex:a0081
「瓦葦(しのぶぐさ)が、あやまった、あやまったというように叩頭(おじぎ)している」
「瓦葦(しのぶぐさ)が、あやまった、あやまったというように叩頭(おじぎ)している」
| Page Type | Example |
|---|---|
| Example ID | a0081 |
| Author | 幸田露伴 |
| Piece | 「観画談」 |
| Reference | 『幸田露伴』 |
| Pages in Reference | 113-114 |
Text
「庭の樹々は皆雨に悩んでいた。雨は前にも増して恐しい量で降って、老朽ちてジグザグになった板廂(いたびさし)からは雨水がしどろに流れ落ちる、見ると簷(のき)の端に生えている瓦葦(しのぶぐさ)が雨にたたかれて、あやまった、あやまったというように叩頭(おじぎ)しているのが見えたり隠れたりしている。」
| Context | Focus | Standard | Context |
|---|---|---|---|
| 瓦葦が | あやまった、あやまった | というように叩頭している |
Rhetoric
Semantics
Grammar
| Construction | AがBというようにC |
|---|---|
| Mapping Type | 概念メタファー |
| Lexical Slots | Conceptual Domain |
|---|---|
| A | Target |
| B | Source |
| C | Source |
| Preceding | Morpheme | Following | Usage | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | A | が | C | が-主語 |
| 2 | B | と[いうように] | C | と-引用語句 |
| 3 | B | [と]いう[ように] | C | 言う(いう) |
| 4 | B | [という]ように | C | 様-例示-連用形 |
Pragmatics
| Category | Effect |
|---|---|
| 共感・感情移入 (sympathy/empathy) | 雨に打たれることで草が何回も折れ曲がることに、お辞儀の体の折れ曲がりを想起させることで、謝罪のシーンであるかのように表現している。 |
| 擬人法 (personification) | 「あやまった」という表現で草が謝るという状況を想像させる。 |
| ユーモア (humour) | 草が謝るという状況を想像させることで、おかしみを形成する。 |
最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)
