ex:a0037

「血相さえ変るかと思うほどあせりにあせって」

以前のリビジョンの文書です


lv4-「血相さえ変るかと思うほどあせりにあせって」

Example ID a0037
Category 直喩・シミリ (simile)
Text

「友人たちは、元より私から、あの金貨を残らず捲き上げるつもりで、わざわざ骨牌を始めたのですから、こうなると皆あせりにあせって、ほとんど血相さえ変るかと思うほど、夢中になって勝負を争い出しました。」(芥川龍之介「魔術」: 244)

Context Focus Standard Context
血相さえ変る あせりにあせって
  • 直喩的な表現であるが、焦ることは、誇張的に血相を変えることの原因になるので、概念的には転喩 (metalepsis)の関係がある。この転喩関係が推量構文によって明示されている。
Conceptual Mappings
Source Relation Target Pattern
焦る > 血相を変える 焦る=構える
Figurative Construction
Construction ほとんどTかと思うほどS
Mapping Schema Source > Target ← Frame
Functional Type 推量構文
  • 本文ではT「焦る」はS「血相を変える」に先行する。
Rhetorical Effects
最終更新: 2019/08/23 12:03