「麝香（じゃこう）か何かのように重苦しい匂」

「確かにそれは今の今まで、テエブル掛の中にあった花模様の一つに違いありません。が、ミスラ君がその花を私の鼻の先へ持って来ると、ちょうど麝香（じゃこう）か何かのように重苦しい匂さえするのです。」

Context	Focus	Standard	Context
	麝香（じゃこう）	花模様の一つ	か何かのように重苦しい匂さえする

	Category
1	直喩・シミリ (simile)
2	共感覚表現・共感覚的比喩 (synesthesia)

	Source	Relation	Target	Pattern
1	麝香	=	模様	在り方=香料

Construction	ちょうどAか何かのようにB
Mapping Type	概念メタファー

Lexical Slots	Conceptual Domain
A	Source
B	Target

	Preceding	Morpheme	Following	Usage
1		ちょうど		ちょうど（ちょうど）
2	A	か［何かのように］	B	か-推定
3	A	［か］何［かのように］	B	何（なに・なん）
4	A	［か何］か［のように］	B	か-不確かなこと
5	A	［か何か］の［ように］	B	の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
6	A	［か何かの］ように	B	様-例示-連用形

Category	Effect
共感覚表現・共感覚的比喩 (synesthesia)	視覚的には花の模様であるにもかかわらず、そこに極めて強い聴覚的刺激も感じられたという知覚経験を表現する。