目次

「父親は酒くさいいきをしてかえった」

Page Type Example
Example ID a2043
Author 太宰治
Piece 「魚服記」
Reference 『太宰治』
Pages in Reference 19

Text

父親は炭でも蕈(きのこ)でもそれがいい値で売れると、きまって酒くさいいきをしてかえった。たまにはスワへも鏡のついた紙の財布やなにかを買って来て呉れた。

Context Focus Standard Context
酒くさいいきをして (酒を飲んで) かえった

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 息をする > 飲む 呼吸する>飲む

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
迫真法・活写法・現前化 (hypotyposis) 読者に酒臭さを思い起こさせ、臨場感を与える。
側写法 (metalepsis) 帰宅する父の息の臭いによって、彼が気分よく飲酒したことを示唆する。
人物描写 (description of a character) 商売がうまくいったときは帰宅前に飲酒する習慣があることを示し、商売人である「父親」の人となりを描く。