目次

「彼はこう天使と問答した」

Page Type Example
Example ID a1990
Author 芥川龍之介
Piece 「或阿呆の一生」
Reference 『芥川龍之介』
Pages in Reference 429

Text

なぜお前は現代の社会制度を攻撃するか? 資本主義の生んだ悪を見ているから。 悪を? おれはお前は善悪の差を認めていないと思っていた。ではお前の生活は? ――彼はこう天使と問答した。もっとも誰にも恥ずる所のないシルクハツトをかぶった天使と。

Context Focus Standard Context
天使 (自己) と問答した

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 天使 = 自己 自分=天人

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
代称・ケニング (kenning) 内省相手としての自己が、汚れや醜さのない存在として表現されている。
含意法 (implication) 世俗的な損得感情や忖度なく、純粋に思考の相手になってくれる印象を与える。