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「白痴は強情であった」

Page Type Example
Example ID a1356
Author 坂口安吾
Piece 「石の思い」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 93

Text

白痴になってからは年毎に力が劣え、従兄に何目か置かせていたのが相先になり、逆に何目か置くようになっていた。白痴は強情であったが臆病であった。

Context Focus Standard Context
白痴 (白痴の従兄) は強情であった

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 白痴 > 従兄 脳病>いとこ

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
図地構成 (figure-ground organization) 従兄の他の性質を背景化し、白痴であることを前景化する。
人物描写 (description of a character) 従兄を白痴であることに焦点をあてて描写する。
あだ名 (nickname) 従兄の性質のうち、白痴であることに焦点をあててあだ名のように言及している。