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「餅菓子などを失敬しては頂戴し、頂戴しては失敬している」

Page Type Example
Example ID a1322
Author 夏目漱石
Piece 「吾輩は猫である」
Reference 『夏目漱石』
Pages in Reference 235

Text

うちの御三などはよく細君の留守中に餅菓子などを失敬しては頂戴し、頂戴しては失敬している。

Context Focus Standard Context
失敬しては頂戴し 頂戴しては失敬して ()

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
ジングル (jingle) 「頂戴して」「失敬して」という類似した語を「XしてはYして」の構文内で反復する。この構文は「飲んでは食べて」のように、一つの行為の連鎖のなかの二つの部分的行為が絶え間なく行われていることを表す。
ユーモア (humour) ここでは「失敬する」と「頂戴する」は類義表現であるため、ただ「餅菓子」を絶え間なくとり続けている様子がユーモラスに描写されている。
冗語法 (pleonasm) 「頂戴する」と「失敬する」は類義表現であり、冗長である。