目次
「がらがらと市街を走ってから、轅(ながえ)下ろす」
Text
Rhetoric
Semantics
Grammar
Pragmatics
「がらがらと市街を走ってから、轅(ながえ)下ろす」
Page Type
Example
Example ID
a1059
Author
谷崎潤一郎
Piece
「秘密」
Reference
『谷崎潤一郎』
Pages in Reference
48
Text
「三十分も一時間も、時とすると一時間半もがらがらと市街を走ってから、
轅(ながえ)[=人力車の前方に長く差し出した二本の棒]を下ろす
女の家は、案外雷門の近くにあるのかも知れない。」
Context
Focus
Standard
Context
轅を下ろす
(止まる)
「走ってから」の主語を話し手と解釈すると、介在使役的な解釈(人力車に乗って走らせたという解釈)も考えられる。
Rhetoric
Category
1
転喩 (metalepsis)
2
図地構成 (figure-ground organization)
Semantics
Source
Relation
Target
Pattern
1
下ろす
>
停車する
下げる>停車する
Grammar
Construction
Mapping Type
Lexical Slots
Conceptual Domain
Preceding
Morpheme
Following
Usage
Pragmatics
Category
Effect
図地構成 (figure-ground organization)
車を止めることを、そのための動作によって表す。それにより、轅に視点を当てる。
用例一覧
,
谷崎潤一郎
,
「秘密」
,
『谷崎潤一郎』
,
転喩 (metalepsis)
,
図地構成 (figure-ground organization)
,
下げる>停車する
,
下げる(さげる)
,
停車する(ていしゃする)
,
T-Komatsubara
,
A-Tamaru
,
R-Kikuchi
,
T-Komatsubara