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「澄み切った秋の空気の中に、冷え冷えと白い」

Page Type Example
Example ID a0985
Author 谷崎潤一郎
Piece 「吉野葛」
Reference 『谷崎潤一郎』
Pages in Reference 228

Text

が、建物の古い割りに、どこの家でも障子の紙が皆新しい。今貼りかえたばかりのような汚れ目のないのが貼ってあって、ちょっとした小さな破れ目も花弁型の紙で丹念に塞いである。それが澄み切った秋の空気の中に、冷え冷えと白い

Context Focus Standard Context
秋の空気の中に 白い (白く見える)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
図地構成 (figure-ground organization) 障子の白さが印象的な際立ちを帯びている。
違反用法・語法違反 (solecism) 「澄み切った秋の空気の中に」という文脈によって、次に事態の描写(例えば「立っている」など)が期待されるところに、属性描写が来ることによって破格的であるように感じられる。