目次

「鼻は上唇の上で意気地なく残喘(ざんぜん)を保っている」

Page Type Example
Example ID a0343
Author 芥川龍之介
Piece 「鼻」
Reference 『芥川龍之介』
Pages in Reference 43

Text

鼻は――あの顋(あご)の下まで下っていた鼻は、ほとんど嘘のように萎縮して、今は僅(わずか)に上唇の上で意気地なく残喘(ざんぜん)を保っている

Context Focus Standard Context
鼻は 意気地なく残喘を保っている (小さくなっている)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 残喘 = 小ささ 大小=余生

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
活喩 (prosopopeia) 大きかった鼻が、残りわずかの命となった生物のように表現されることで、その弱々しさを感じられる。
人物描写 (description of a character) 今では実に小さくなってその存在感すら薄れてしまっている様子が描写されている。