挿入法・挿入句 (parenthesis)

統語論的に独立し、意味論的にまとまりのある言表を、文の流れをいったん中断して割り込ませること

• 『ふき出しのレトリック』で調べる

* 「エッフェル塔の誕生以前にも、十九世紀は、（とりわけアメリカとイギリスにおいて）驚くほど高い建物をしばしば夢みていた、というのもこの世紀は、技術万能の時代であったし、大空を征服することがふたたび人々を夢中にした時代だったから。（ロラン・バルト『エッフェル塔』宗左近・諸田和治訳）

* 『レトリック辞典』（野内良三／国書刊行会） * 『レトリック入門―修辞と論証―』（野内良三／世界思想社）