物の名を隠して詠みこんだ歌
* うぐひす(鶯) 心から花のしつくにそほちつつ憂く干ずとのみ鳥の鳴くらむ 藤原敏行(四二二)(自分の心から花の雫に濡れながら、どうしてつらくも乾かないと鳥が鳴いているのだろう。)右の歌では、「憂く干ず」に題のウグヒスが隠してあります。
* 『日本のことば遊び』(小林祥次郎/勉誠出版)