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「水晶のような液をたらたらとたらしている」

Page Type Example
Example ID a2442
Author 梶井基次郎
Piece 「桜の樹の下には」
Reference 『梶井基次郎』
Pages in Reference 44

Text

馬のような屍体、犬猫のような屍体、そして人間のような屍体、屍体はみな腐爛して蛆が湧き、堪らなく臭い。それでいて水晶のような液をたらたらとたらしている。

Context Focus Standard Context
水晶

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 水晶 = 液体=水晶

Grammar

Construction AのようなB
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A の[ような] B の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
2 A [の]ような B 様-類似-連体形

Pragmatics

Category Effect
風景描写 (scene-description) 死体から流れ出る液体が煌めいている様子を描写する。
イメジャリー・イメージ (imagery) 死体から流れ出る腐乱した体液について、それが煌めいていることを宝石の持つ煌めきによって表現する。
対照法・対照 (antithesis) 腐乱した体液に対して水晶を比することで、醜:美のコントラストを作り、極めて醜い状況にも美が存在するという倒錯した認識を表す。