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「猫の耳は竹の子の皮のように表には絨毛が生えていて」

Page Type Example
Example ID a2421
Author 梶井基次郎
Piece 「愛撫」
Reference 『梶井基次郎』
Pages in Reference 36

Text

猫の耳というものはまことに可笑しなものである。薄べったくて、冷たくて、竹の子の皮のように、表には絨毛が生えていて、裏はピカピカしている。

Context Focus Standard Context
竹の子の皮 猫の耳

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 竹の子 = 耳=木の芽

Grammar

Construction AはBのようにC
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Target
B Source
C Elaboration

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A C は-既出のものに関する判断の主題
2 B の[ように] C の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
3 B [の]ように C 様-類似-連用形

Pragmatics

Category Effect
描写 (description) 猫の耳について、表側には毛が生えており、裏側はつるつるとした質感であることを描写する。
イメジャリー・イメージ (imagery) 猫の耳について、タケノコを引き合いに出して、タケノコの表皮に毛が生え、裏側は生えておらずつるつるとした質感であることを想起させて表現する。