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「飾窓の光がおびただしく街路へ流れ出ている」

Page Type Example
Example ID a2362
Author 梶井基次郎
Piece 「檸檬」
Reference 『梶井基次郎』
Pages in Reference 15

Text

寺町通はいったいに賑かな通りで——と言って感じは東京や大阪よりはずっと澄んでいるが——飾窓の光がおびただしく街路へ流れ出ている

Context Focus Standard Context
光が 流れ出ている (まばゆく照らしている)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 流れる = 照らす 照る=流れる

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
イメジャリー・イメージ (imagery) 容器から流れ出る水のイメージによって、飾窓から街路を照らす光が、緩やかな曲線を描いているような印象をあたえる。
アナロジー・類推 (analogy) 水は必ず下方へと流れることから、水(=光)の流れ出る源である飾窓の方が街路よりも高い位置にある、という関係が読み取れる。
カテゴリー転換 (-) 「流れ出る」という流体に関わる動詞を用いることで、光を流体として捉える。