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「私の触角に媚びて来る」

Page Type Example
Example ID a2357
Author 梶井基次郎
Piece 「檸檬」
Reference 『梶井基次郎』
Pages in Reference 14

Text

美しいもの——と言って無気力な私の触角にむしろ媚びて来るもの。——そう言ったものが自然私を慰めるのだ。

Context Focus Standard Context
私の触角に 媚びて来る (美しい) もの

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 こびる = 刺激する 刺激する=分け隔てする

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
擬人法 (personification) 「美しいもの」に対して「私」が抱いてきた印象が、「美しいもの」それ自体の行為の結果であるかのように感じさせる。
心理描写 (psychological-description) 「私」が「美しいもの」を認めたのではなく、「美しいもの」の方があたかも「私」に気に入られようとする人のように媚びた態度で近づいてきた、という主観的な経験を描く。